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剣と盾 1

last update تاريخ النشر: 2026-07-25 05:11:48

「飛んで行っちゃったけど大丈夫かしら……」

 あまりに急のことでアシノ達はヨーリィが飛んでいった方角を見つめることしか出来なかった。

「ヨーリィなら多分、上手いことやってくれているだろう」

 念の為、防御壁を張り続けているユモトの代わりにルーが探知盤を見る。

「ヨーリィちゃんが飛んでいった方向に2つ反応が向かっていってるわ!」

「よし、私達も行くぞ!」

 森の中で既に事切れている男、そのそばにはヨーリィが居た。男から裏の道具である弓矢を回収し1人で立っていた。

 ヨーリィは探知盤を持っていなかったが、森の中を進む不穏な気配を察知している。

 アシノ達は大きな音を聞いて立ち止まった。メキメキという大木が倒れる音だ。それが何度も聞こえてくる。

「この音は……」

 モモが言うとアシノが推測を答える。

「多分だが、裏の道具を持って調子に乗ったやつが暴れてるんだろう。急ぐぞ!」

 音の鳴る方へ皆走る。そして言葉を失った。

 まるで大嵐でも通り過ぎたように木々がなぎ倒されている。

「ヨーリィ! 何処だ!」

 アシノが大声を出すが、返事はなく。人影が1つコチラへ向かってヨロヨロと歩いてきた。

「ご
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  • 裏庭が裏ダンジョンでした   剣と盾 1

    「飛んで行っちゃったけど大丈夫かしら……」 あまりに急のことでアシノ達はヨーリィが飛んでいった方角を見つめることしか出来なかった。「ヨーリィなら多分、上手いことやってくれているだろう」 念の為、防御壁を張り続けているユモトの代わりにルーが探知盤を見る。「ヨーリィちゃんが飛んでいった方向に2つ反応が向かっていってるわ!」「よし、私達も行くぞ!」 森の中で既に事切れている男、そのそばにはヨーリィが居た。男から裏の道具である弓矢を回収し1人で立っていた。 ヨーリィは探知盤を持っていなかったが、森の中を進む不穏な気配を察知している。 アシノ達は大きな音を聞いて立ち止まった。メキメキという大木が倒れる音だ。それが何度も聞こえてくる。「この音は……」 モモが言うとアシノが推測を答える。「多分だが、裏の道具を持って調子に乗ったやつが暴れてるんだろう。急ぐぞ!」 音の鳴る方へ皆走る。そして言葉を失った。 まるで大嵐でも通り過ぎたように木々がなぎ倒されている。「ヨーリィ! 何処だ!」 アシノが大声を出すが、返事はなく。人影が1つコチラへ向かってヨロヨロと歩いてきた。「ごめんなさい、魔力が尽きた」 ヨーリィだった。モモが走って抱きかかえるとヨーリィが表情を作っていた、今まで見たことが無いような苦しそうな顔だ。「おいおい、イモってんじゃねーぞ!!」 ヨーリィの後ろから声が聞こえる。それと共に木がコチラに向かってメキメキと倒れてきた。「暴れ過ぎですよ」 もう1つ声が聞こえる。最低でも2人敵がいた。アシノはユモトに命令をする。「ユモト! あっちに向かって照明弾を打ち上げろ!」「はい、わかりました!」 パスンパスンとユモトが照明弾を打ち上げると、その光に照らされた人影が見えた。どちらもキエーウの証である仮面を被っている。 1人は刀身が2メートルはあろうかという両手剣を持ち、もう1人は棺桶の先を尖らせた様な大きな盾を持っていた。「やれやれ、まだこの裏の道具達の能力を理解していないというのに……」 盾を持つ男がそう言うと、剣を持った男が笑って答える。「そうか? 俺は分かったぞ?」 そして両手剣で木を切りつけたが、刃は空を切る様にすっと通り、木は何事も無かったかのように立ち続けていた。「切れ味がメチャクチャ良い! それだけで十分じゃねーか

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   カバン奪還作戦 2

    「今の私達では裏の道具持ちと戦うのは危険だ。ムツヤとの合流、カバンの奪還が最優先だ」「そうねー、1人1人で戦っても負けるのが目に見えてるし」 モモがぼんやりとしている事に気付いてアシノが言う。「モモ、お前が居なければ私達は死んでいたかもしれない。感謝する」 それからアシノは頭を軽く下げて続けた。「それと嫌な役目を任せてしまってすまない。気持ちはわかるが、今はムツヤと合流する事だけを考えてくれ」 モモはパンっと自分の顔を叩いてから返事をした。「はい、急ぎましょう」 アシノは死んだキエーウの男に片手で素早く祈りをした。モモもそれに習い、皆は先を急いだ。 恐らくエルフの村から一直線に、一番遠くにある反応がカバンだろう。それを倍以上のスピードで追いかけている点がムツヤのはずだ。 ムツヤは今、魔剣ムゲンジゴクのレプリカしか持っていない。 しかし、サズァンから貰ったネックレスと裏の連絡石のおかげで反応が分かる。「ギルス、ムツヤと繋いでくれ!」「分かった、ちょっと待ってろ」 走りながらアシノはギルスに連絡を入れた。しばらくしてムツヤの声が聞こえてくる。「アシノさんでずか!? 今カバンを持ってる奴を追いかけているんですが、他に道具を持っていった奴もいて!」「ムツヤ、お前はカバンを取り戻すことだけ考えて走れ!」「わがりまじだ!」 ムツヤとの連絡が終わり、石を仕舞おうとした時にちょっと待ってくれとギルスの声がした。「おい、何人か引き返してきているぞ!」「僕たちを、倒しに来たんですかね……」 ユモトの予想は当たっているかわからない。しかし反応が向かう先を見て答えが分かってしまった。「っ!! そうか、エルフ亜人だから!!」 ルーの言う通りだ。裏の道具の反応がエルフの村へと近付いて行っている。「道具の試し打ちにはもってこいって所か、私達も引き返すぞ!」 アシノの号令

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   カバン奪還作戦 1

    「待てルー!! カバンがアイツ等の手に渡ったらどうなるか分かってんのか!?」 アシノに咎められたルーだったが、ナイフを突きつけられているエルフを見て他の方法を考えてみても代案が無い。「ムツヤ、走ってアイツを倒せないか?」「やだわぁん、ひそひそ話なんて。ちょっとでも変な動きをしてみなさい。この子は死ぬわ」 ムツヤ達はキエーウの連中を睨みながら立ち尽くすことしか出来なかった。「ほら、カバンをこっちに投げなさい」 ムツヤは苦い顔をしながらバッグを肩から下ろして放り投げた。キエーウのメンバーがそれを拾って立ち去っていく。「カバンは渡したわよ。開放しなさい!!」「駄目よ、もうちょっと遠くに逃げるまで待っていて貰うわ」 すぐに追いかけてカバンを取り戻せたらという甘い考えは打ち砕かれた。「ただ待っているってのも暇ね、お喋りでもしましょうか?」 ウトナはそう言ってムツヤを見る。「お前なんかと話すことはない!!」「あらぁん、釣れないわぁん。でもね、聞いてくれるだけで良いのよ?」 そして勝手に話し始めた。「エルフは長命だから無駄に知識をもっているわ。そして自分達が1番賢い種族だと思い他の種族を見下すの。それはさっきわかったでしょう?」「それを言ったらあなた達こそ何なの? 人間が1番だと、おごり高ぶって、そんな変な仮面まで付けて」 ウトナの言葉にルーは言い返した。「他種族が居るからこんな争いが起こるのよ? 人間が選んだ者以外きれいサッパリ殺しちゃえば、今こんな争いも起きてないわ」「お前らはつくづく1か0かでしかモノを考えられないんだな。人間同士でも争いも戦争も起こるし、他種族とも分かり合うことができる」 今度はアシノが言い返すが、ウトナは鼻で笑った。「まぁいいわ、あなた達とお喋りしても無駄みたいね。それじゃこの子は返してあげる」 宿屋の夫妻が安堵した次の瞬間だった。ウトナは短剣をカノイの背中に突き立て、一気に押し込んだ。

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   召喚術師と枯れ葉の少女

     5体いる水の精霊がエルフへ襲いかかるが、矢で射抜かれパシャパシャと水へ帰る。 その間を縫ってヨーリィが飛びかかり、ナイフで弓の弦をピンと切り裂く。それはしなって細長い棒へと変わり、武器としての役目を終えた。「モモ、2人に任せて逃げるぞ」 アシノが小声でモモへ伝える。「ですがっ!!」「武器もない私達が居ても出来ることは何もない。外へ出て武器かムツヤを探すぞ」 2人の仲間を見捨てるようで心苦しかったが、モモはアシノの後を付いて窓から外へ出た。 その後ろでは短剣でエルフの男がヨーリィに斬りかかっていた。先を丸めた木の杭を手に投げつけ当てると、痛さで思わずエルフは短剣を落とした。「やるわね、ヨーリィちゃん。私の出番は無いかしら?」 時間を掛け、より強力な水の精霊をルーは召喚した。そして風呂場のお湯を吸い込みあげて発射させる。 水鉄砲を喰らい、エルフ達は怯んでいた。態勢を崩して倒れる者もいる。 先頭に居たエルフの娘カノイも両手を前に出して水から身を守っていた。 ヨーリィは致命傷を与えるためにカノイの元へと走る。それを察したルーが言う。「ヨーリィちゃん、駄目!!!」 ナイフは首元でピタリと止まった。そしてヨーリィは後ろを振り返る。「今のうちに逃げるわよ!!」 ヨーリィは質問をするでもなくコクリとただ頷いてルーと共に窓から外へ脱出した。 モモとアシノは体にタオルを巻きつけて宿の外を走った。素足のため地面の石が痛いが、そんな事を気にしている場合ではない。 隣の男湯へと向かうとムツヤとユモトが居た。アシノはガラスをドンドンと叩く。近くで体を洗っていた宿泊客がそれに気づいた。「ち、痴女だー!!!!」「違うわ!!!」 叫びに気付いてムツヤとユモトは振り返る。「え、アシノさん!? も、モモさん!?」「早く開けてくれ、エルフ達の様子がおかしいんだ!!」 ユモトは急いで駆け寄り窓を開ける。それと同時に男湯の入り口に見覚えのある人間がやってきた。「あらぁん、やだわん、男湯なのに女がいるじゃない」 以前ムツヤ達を襲撃したオカマであり、キエーウの一員ウトナだ。「お、オカマだー!!!!」「うるさいわね、ちょっと眠ってなさいあんた!」 ウトナは杖から催眠魔法を放ち、宿泊客を眠らせた。「またお前たちの仕業か」 しかし、おかしいとアシノは思っ

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   因縁 2

     トッピングはトマトやトウモロコシ等見覚えのある野菜たちだったが、珍しい葉っぱが下に盛られているサラダが前菜として出てきた。「それじゃあ、いただきまーす」 ルーが言うと共にそれぞれ食事前の祈りを行った。 口に入れて噛むと野菜たちの甘みが広がり、少し酸味のあるドレッシングとよく合った味だ。 そして、珍しい葉っぱは薄いのにシャキシャキとした歯ごたえがあり、食べ心地が良い。「んー、おいしー!! なんて葉っぱか知らないけど!」「本当、おいしいですね」 ユモトも食べて驚いていた。ルーは共に運ばれてきた赤ワインに手をのばす。「うーん、ワインもやっぱり美味しい!」 他の皆も真似してワイングラスを手に取る。深みとコクがあるのに飲みやすく、変な癖が無い。フルーティなワインだった。「エルフって長命だから、ワイン造りを極めた人の年代物のワインがお手頃価格で飲めるのよ」「なるほど、エルフのワインが有名なわけですね」 モモは感心して言った。こればかりは他の種族には中々真似できないだろう。 そんな中次々と料理が運ばれてくる。「お待たせいたしました、本日のスープでございます」 琥珀色に輝くスープには、さいの目状に切られた野菜と肉が入っている。「スゲー!! どんなスープなんですか?」「本日は山で取れた鹿やイノシシの骨を香味野菜と共に煮込み、それで作ったブイヨンを使用したスープでございます」 一口飲むと旨味が口の中に広がる。飲めば飲むほどお腹が空くようなスープだった。 ムツヤ達が前菜を堪能してしばらくするとメインディッシュ達が運ばれてくる。「お待たせいたしました、鴨肉のソテーと森のキノコのパスタでございます」 大皿にいい香りのする料理が運ばれてくる。ユモトはなれた手付きでパスタを皆に取り分けた。「鴨肉おいしー! やっぱりこの味は野生じゃないと出せないわね!」 噛むほどに味が滲み出る鴨肉と酸味と甘みのあるソースが口の中で幸せのハーモニーを奏でる。「このキノコ、歯ごたえが独特で美味しいですね」 ユモトは森のキノコのパスタが気に入ったらしい。キノコの香りがパスタにも移り、食べるとその香りが鼻から抜けていく。 ムツヤ達はワインと料理を堪能していた。そして腹も膨れた頃にデザートが来る。「こちら森の果実のシロップ漬けでございます」 透明なシロップの中に色

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   因縁 1

     ムツヤ達一行は宿場街を出て次なる街へと向かう。キエーウに対抗するため、探知盤の石をスーナの街を中心にして時計回りに埋めていく為だ。「あの街はさっさと出るつもりだったが、思わぬ足止めを食らったな」「すみません、僕のせいで……」 アシノが言うとユモトは身を縮こませて申し訳無さそうにした。「いや、だいたいはムツヤのせいだ」「すみません……」 今度はムツヤがペコペコ謝っていた。しかしアシノは口ではそう言っているが実際の所あまり怒ってはいない。 みんな心身共に疲労が溜まっていたので、しっかりとした宿で休む事は必要なことだった。「次はクロースという村だ」 アシノが言うとモモは浮かない顔をした。ルーはそれに気付いて言葉をかける。「クロースはエルフが多い村だけど、あそこのエルフは他の種族にも友好的だから心配しなくても大丈夫よ! 多分」「いえ、大丈夫です」 モモは短く返事をした。ムツヤは何のことか分からなかったので首を傾げている。「オークとエルフは昔から何かと因縁があるんだ」「そうなんですか」 ムツヤはアシノに説明をされてもいまいちピンと来ない。「まぁ、何百年も前の話だ。つってもエルフは長命だから生きている間に争いを経験した奴もいるかもしれんが」「もう平等宣言がされてから100年も経つのよ? 大丈夫よ」 この時、ムツヤ達はまた大きな争いに巻き込まれることを知らずにいた。 半日ほど歩いてムツヤ達はエルフの多い村であるクロースに着いた。入り口のエルフの衛兵に呼び止められて身分証を見せる。 モモは自分の番になった時少し緊張したが、特に嫌な顔もされずに村へ通された。 それよりむしろアシノの身分を知って衛兵は驚いていた。「俺、エルフの人って初めで見だがもしれません」 ムツヤが少し興奮気味に言うとアシノは説明をしてやる。「あぁ、エルフはあまり生まれ故郷を離れることはしないからな」 ムツヤはお得意の千里眼を使ってそこら中のエルフを眺めていた。そして疑問を持つ。「エルフの人って耳が長い人ばかりだと思っていたんですけど、そうじゃない人もいるんですね」「エルフは耳が長いものだってイメージがあるけど、意外と人間と同じ様な耳と長い耳が半々ぐらいなのよ」 ムツヤは「へぇー」と言って歩き続ける。宿屋を見つけてそこへ立ち寄った。「いらっしゃいませー」

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   イタガ攻防戦 3

    「……、どういう事よ」 ルーはジト目でアシノを見つめた。「ここを私達の拠点にして彼奴等を迎え撃つんだよ」「この様な場所で良いのでしょうか?」 ユモトも不安そうに尋ねた。アシノは一体何を考えているのだろうと。「こんな場所だから良いんだよ、ここは街が近いからどこから攻められてもすぐに駆けつけられる」「それなら街の中に居れば良いじゃない!!」 ルーがもっともらしい意見を言うが、アシノは首を振る。「ぶっちゃけた話、あの魔人に抵抗できるのはムツヤぐらいしか居ない。だが、ムツヤは正体を隠さなくてはいけない」「そんな事知ってるわよ」「だからムツヤには正体不明の冒険者になって貰わなくちゃ

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   一番てっぺんに! 3

     ムツヤは『割ると辺りのクサイ匂いが消える青い玉』を触手トカゲの消えた場所に投げる。 これは割れた場所を中心として、約半径30メートルの空間に漂うどんな有害物質でも除去できる代物なのだが、普段は使い道が見つからないのでトイレのちり紙の横に山積みにされていた。 大きい方をした後のエチケットだ。 もちろん、これも外の世界で1玉売れば1週間は酒場で豪遊が出来る価値がある。 部屋は快晴の空の下で心地の良い風が吹いたように、爽やかな空気になった。 さっきまでの匂いを嗅いでいたムツヤは普段より余計に清々しく感じている。 ムツヤは知らない事が多い。 触手トカゲの吐き気を催す臭いは、常人であれ

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   一番てっぺんに! 2

    「外の世界は危険だ、お前が行ってもすぐに怪物の餌食になってしまうだろう」 組んでいた腕を崩してタカクは続けて言う。「しかし、あの裏の塔の最上階にまで行けるぐらい力を身につけたらこの結界を解いて外の世界へと行かせてやろう」 その言葉を聞いた日からムツヤは塔の最上階を目指す日々が始まった。 物心が付く前から塔の60階までは冒険をしていたムツヤだったが、そこから先の階段には『触手だらけのキモいし臭いしデカイトカゲ』が居る。 近付きたくなかったので、いつもそこまで行って帰ってを繰り返していた。 それでも塔は毎回入る度に使い道も名前も知らないけど、面白そうな物がたくさん落ちている。 そし

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   一番てっぺんに! 1

     ムツヤ・バックカントリーは今、外の世界に出て来て早々パンツ一丁にされてしまった。 月明かりに照らされるムツヤ少年の前にはオークが3人。その内1人は人間の美的感覚で見ると美人だ。 拾った本で外の世界の事を勉強していたムツヤは最悪の展開に気付いてしまい、一瞬で血の気が引いてしまう。「あ、あの、オーグさん、ひとつぅー…… いいですか?」「なんだ」 ムツヤは今にも泣きそうな、震えた声でオークへと質問をする。「ご、これから私は、あのー、いわゆる『っく、殺せ』って奴んなるんでしょうか? お、おれ、外の世界で女の子とは、ハーレムしだかったのに、お、オーグに」「何を気持ち悪いことを言っている

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